連日暑い日が続いていますが、皆さん体調は崩されていませんか?
目下、新型コロナの第7波が到来しており、感染対策に気を付けながら熱中症対策もしないといけないという大変な状況に陥っています。
またこの暑さは日本に限ったことではありません。
世界各地で記録的な暑さになっています。
例えばイギリス。
7月19日に、北アフリカで発生した熱波の影響で気温がグングン上昇し、東部リンカンシャー州で観測史上最高となる40.3℃を記録したほか、首都ロンドンでも40.2℃に達したそうです。
これまでの最高気温は2019年に記録された38.7℃で、イギリスで気温が40℃を超えたのは観測史上初めてだそうです。
イギリスは緯度が北海道よりも北にあるので、最近まで暑さ対策はほとんど必要がなかったそう。
エアコンがない家庭も多くあるそうです。
そんな中での40℃越え・・・ゾッとしますね・・・
僕も毎日溶けそうになっているような状況なのですが、実は天候や気温と株価は密接に関係していることをご存知でしょうか?
ありがたいことに、『猛暑の年は9月以降に株価が上昇する』というジンクスがあるんです。
今回はそんな天候や気温と株価の関係性をお話していきたいと思います。
天候や気温と株価の関係性
深層心理の部分があるのかもしれませんが、
天気の良い日は、投資家心理は強気に、悪天候の日には、投資家心理は弱気になると言われています。
確かに悪天候が続くと気分は乗らなくなってきますし、イライラしたり、不安に思ったりすることありますよね。
また、夏の気温によってよく売れる商品も変わってきます。
18℃以上になると、涼しさを感じられるガラス食器が良く売れるようになり、
19℃以上になると、半袖シャツが売れ出します。
20℃を超えるとエアコンが、
22℃からビール、
27℃からスイカ、
30℃からかき氷が売れ出すそうです。
知っていたらちょっと面白いですよね。
猛暑・冷夏がプラスに働くもの、マイナスに働くもの
特にビールは顕著です。
なので、「今年は猛暑になりそうだ。」というニュースが出るとビールメーカーの株価は上がります。
また、エアコンなどの販売台数が増えますし、外出を控えるため、家電メーカーや家電量販店の株価も上がりやすくなります。
逆に冷夏になると、外出が増えるため、屋外レジャー施設などは儲かり、株価が上がりやすくなります。
また、風邪を引く人が増えて風邪薬が売れたり、本来夏には売れにくくなるカップラーメンやスナック菓子、チョコレートなどが売れたりするそうです。
ですが、台風や長雨が続いた場合は冷夏でも屋外レジャー施設にとってよくありません。旅行も減ってしまう傾向にあります。
その代わり、屋内型のレジャー施設は賑わうことになります。
厳冬・暖冬がプラスに働くもの、マイナスに働くもの
それ以外にもウインタースポーツを売りにする施設やその周辺のホテルなどは恩恵を受けるカタチになります。
逆に暖冬の場合は、寒くないため外出する機会が増え、
外食産業や、ウインタースポーツ以外のレジャー施設や観光地にとっては良い影響が出ることになります。
個人的には、冬は温泉地とか行きたいんですが、雪道の運転に慣れていません。
暖冬ならば、雪のよく降る地域の温泉地に行ってみたいと思いますが、
厳冬の場合は、怖さの方が先に立って、近場の降雪リスクの少なそうな温泉地で済ませてしまう傾向にあります。
猛暑の年は9月以降に株価が上昇する
なんと、8月の気温と9月アタマから12月末までの株価には密接な関係があるんです。
それが、『猛暑の年は9月以降に株価が上昇する』です。
これは、岡三アセットマネジメントが2017年に作成したもので、少し古いデータにはなりますが、1970年から2016年までの8月の気温で、
上位5年と下位5年の9月アタマから12月末までの日経平均株価のリターンを比較したところ、大きな差が出ています。
上位5年の平均リターンが11.5%であるのに対し、
下位5年の平均リターンは▲2.8%となっています。
ちなみに全期間の平均リターンは1.9%になります。
もちろん気温以外の要因が重なっている可能性は否定できませんが、これだけ差があれば全く無視することもできないのではないかと思います。
また、東京の日照時間で検証したデータもあります。
上位5年の平均リターンは7.2%。
下位5年の平均リターンは▲5.1%です。
やはり、気温の高さや日照時間の長さが、消費を刺激し、景気や企業業績を拡大させることにより株価を上昇させるのではないかと僕は思っています。
今は毎日暑くて暑くて嫌ですが、これが9月以降に株価が上がるために必要なことだと思えば乗り切ることができるかもしれません。
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