3月15日16日に、アメリカにて政策金利の決定会合(FOMC)が行われ、0.25%の利上げが行われることが決定しました。
これによりアメリカではゼロ金利政策が終了することになります。
利上げは2018年12月以来です。
発表後、今後の政策がどうなるか?に目が移り、利上げ加速を警戒した売り注文によって平均株価が下落に転じる場面もありましたが、概ね『予想どおりの結果』だったため、売りが優勢の場面では買い戻しが入り、
NYダウ 1.55%高
S&P500 2.24%高
NASDAQ 3.77%高
ラッセル2000 2.68%高
で終わりました。
それを受け、日経平均も約3.46%、890円高の26,652円で3月17日の取引を終えています。
殆どサプライズがなかったことにより、しばらくの間買い戻しが優勢になることが予想されます。
しかし、まだドンドン上がるような状況ではないように感じますのでご注意ください。
今回のブログでは、今後のアメリカの金利見通しなどをお伝えしていきます。
FOMCでの投票結果と発言内容
今回の0.25%の利上げ幅は市場の予想通りでした。
政策金利は9人の投票メンバーの賛成多数で決まりますが、今回は、
賛成 8票
反対 1票
でした。
反対したのは、セントルイス連銀のブラード総裁。
彼は0.5%の利上げ幅を主張しました。
前回一致でなかった部分は少し引っ掛かりますが、予定通りでいいかと思います。
また、パウエルFRB議長は会合後の記者会見にて、
「政策金利の誘導目標の継続的な引き上げが適切だと考える。」
と表明し、2015年12月から18年12月まで3年間続いた前回の利上げ局面以来の連続利上げに乗り出す姿勢を示しました。
また、現在アメリカの消費者物価指数は前年比で8%近く上昇しているものの、アメリカの景気が後退する可能性については、
「特に高まっていない。」
との認識を示しました。
ロシアのウクライナ侵攻による経済的影響にも言及し、
「極めて不透明だが、短期的にはさらなる物価上昇圧力を生み、経済活動の重荷となる可能性が高い。」
と指摘しました。
政策金利は9人の投票メンバーの賛成多数で決まりますが、今回は、
賛成 8票
反対 1票
でした。
反対したのは、セントルイス連銀のブラード総裁。
彼は0.5%の利上げ幅を主張しました。
前回一致でなかった部分は少し引っ掛かりますが、予定通りでいいかと思います。
また、パウエルFRB議長は会合後の記者会見にて、
「政策金利の誘導目標の継続的な引き上げが適切だと考える。」
と表明し、2015年12月から18年12月まで3年間続いた前回の利上げ局面以来の連続利上げに乗り出す姿勢を示しました。
また、現在アメリカの消費者物価指数は前年比で8%近く上昇しているものの、アメリカの景気が後退する可能性については、
「特に高まっていない。」
との認識を示しました。
ロシアのウクライナ侵攻による経済的影響にも言及し、
「極めて不透明だが、短期的にはさらなる物価上昇圧力を生み、経済活動の重荷となる可能性が高い。」
と指摘しました。
今後の政策金利と物価上昇の見通し
今回のFOMCでは、参加者16人がそれぞれ中期の経済・政策見通しを示しました。
中央値は今年残り6回のFOMCで毎回利上げする『年7回利上げ』となっています。
また、来年23年にも3~4回に利上げが見込まれており、金利水準は2.8%まで上がると想定されています。
物価上昇率については、22年10~12月期に4.3%と見込み、2.6%とされていた前回予想から大幅に上方修正されました。
しかし、現在の物価上昇率が約8%であることから考えると、「物価上昇は時間の経過とともに幾分和らいでいく。」と予想されているようです。
23年の物価上昇率は2%台まで下がると想定されています。
ですが、ロシアのウクライナ侵攻や、中国での新型コロナ感染爆発による都市封鎖、アメリカ国内での再流行懸念など懸念要素が複数存在するため、政策修正は機敏に進めるとしています。
中央値は今年残り6回のFOMCで毎回利上げする『年7回利上げ』となっています。
また、来年23年にも3~4回に利上げが見込まれており、金利水準は2.8%まで上がると想定されています。
物価上昇率については、22年10~12月期に4.3%と見込み、2.6%とされていた前回予想から大幅に上方修正されました。
しかし、現在の物価上昇率が約8%であることから考えると、「物価上昇は時間の経過とともに幾分和らいでいく。」と予想されているようです。
23年の物価上昇率は2%台まで下がると想定されています。
ですが、ロシアのウクライナ侵攻や、中国での新型コロナ感染爆発による都市封鎖、アメリカ国内での再流行懸念など懸念要素が複数存在するため、政策修正は機敏に進めるとしています。
今後の注目点と株価予想
今回、3年ぶりの利上げが行われ、連続利上げという金利見通しが発表されたことにより今後金利に対する注目は低下すると思います。
では、今後注目しないといけないのは何でしょうか?
それは、コロナ前の2倍の約9兆ドル(日本円で約1070兆円)まで膨らんだFRBの資産を減らす『QT(量的引き締め)』です。
これを行うことにより、市場から資金を吸収し、世の中に出回るお金の総量を減らすことができます。
お金の総量が減れば、お金の価値が上がりインフレ(物価上昇)が抑制されます。
一方で、アメリカ景気の腰折れを招く可能性も秘めています。
前回のQTは利上げから2年近く経ってから行われましたが、パウエル議長は、今回のFOMCで、早ければ5月の会合で計画を決定する可能性があると予告しました。
ですが、QTについてはそれ以外の発言はありませんでした。
投資家が一番嫌がるのは、『予想や見通しが立たない』こと。
逆を言えば、予想や見通しさえ立てば『悪材料にはならない。』ということです。
QTについてはまだ不確定要素が多くありますが、今回のFOMCで利上げについては明確な見通しが示されました。
これにより、少しずつですが株価は落ち着き、紆余曲折ありながらも年末に向けて上昇していくと考えています。
ですが残念ながら今年1年で考えると、NYダウ、S&P500、NASDAQ、ラッセル2000ともにマイナスで終わると思っています。
では、今後注目しないといけないのは何でしょうか?
それは、コロナ前の2倍の約9兆ドル(日本円で約1070兆円)まで膨らんだFRBの資産を減らす『QT(量的引き締め)』です。
これを行うことにより、市場から資金を吸収し、世の中に出回るお金の総量を減らすことができます。
お金の総量が減れば、お金の価値が上がりインフレ(物価上昇)が抑制されます。
一方で、アメリカ景気の腰折れを招く可能性も秘めています。
前回のQTは利上げから2年近く経ってから行われましたが、パウエル議長は、今回のFOMCで、早ければ5月の会合で計画を決定する可能性があると予告しました。
ですが、QTについてはそれ以外の発言はありませんでした。
投資家が一番嫌がるのは、『予想や見通しが立たない』こと。
逆を言えば、予想や見通しさえ立てば『悪材料にはならない。』ということです。
QTについてはまだ不確定要素が多くありますが、今回のFOMCで利上げについては明確な見通しが示されました。
これにより、少しずつですが株価は落ち着き、紆余曲折ありながらも年末に向けて上昇していくと考えています。
ですが残念ながら今年1年で考えると、NYダウ、S&P500、NASDAQ、ラッセル2000ともにマイナスで終わると思っています。
好業績ハイテク株に妙味
そんな中で僕が注目しているセクター(業種)があります。
それがハイテク株です。
理由としては、比較的財務基盤の弱いハイテク株は、利上げにより大きな悪影響を受けやすいため、それを見越して『必要以上に売られている』からです。
ですが金利見通しが立った今、これ以上売られる理由はありません。
見直し買いが入ってくると予想をしています。
しかし、『好業績であること。』が大前提です。
今業績が悪ければ、利上げによりさらに悪くなってしまいます。
それでは割安感はなくなってしまいます。
好業績のハイテク株、そこに今回のロシアによるウクライナ侵攻などを受けて、大きく変化した『ひとりひとりの考え方』や『時代の流れ』を掛け合わせ、銘柄選定してみたらおもしろいのではないかと思っています。
公式LINEでも情報発信中!!
友だち追加登録はこちらから↓
それがハイテク株です。
理由としては、比較的財務基盤の弱いハイテク株は、利上げにより大きな悪影響を受けやすいため、それを見越して『必要以上に売られている』からです。
ですが金利見通しが立った今、これ以上売られる理由はありません。
見直し買いが入ってくると予想をしています。
しかし、『好業績であること。』が大前提です。
今業績が悪ければ、利上げによりさらに悪くなってしまいます。
それでは割安感はなくなってしまいます。
好業績のハイテク株、そこに今回のロシアによるウクライナ侵攻などを受けて、大きく変化した『ひとりひとりの考え方』や『時代の流れ』を掛け合わせ、銘柄選定してみたらおもしろいのではないかと思っています。
公式LINEでも情報発信中!!
友だち追加登録はこちらから↓
関連ブログ『資産運用で損をしないための11のマインドセット』はこちら