日本時間の2月22日、ロシアのプーチン大統領は、ウクライナ東部の親ロシア派支配地域への派兵を命じました。
その目的は『平和維持のため』とのこと。
そして23日ウクライナは全土に非常事態宣言を発令することを決めました。
その翌日24日木曜日にロシア軍はウクライナの軍事施設に対する攻撃を開始しました。
僕がブログを書いている26日21時現在、首都キエフでも戦闘が劇化しており、子供3人を含む民間人198人の死亡が確認されているそうです。
これは絶対にあってはならないことで、どのような理由があろうと許されることではありません。
特に子供にも被害が出ていると聞くと、双子の子供を持つ親としては心がすごく痛みます・・・。
ですが、僕はファイナンシャルプランナーであり、投資のプロです。
たくさんの方からご信頼いただき、命の次に大事と言われる『お金』を預けていただいたり、『お金』についてアドバイスをさせていただいている以上、「不謹慎だ!」「心ない奴だ!」と思われることは重々承知の上でこのブログを書いています。
『今は投資を始める絶好のタイミングです。』
僕がそう考える理由と、具体的にどういう銘柄が買いなのかをお話しいたします。
相場格言から紐解く
『相場格言』とは、理論的な根拠があるわけではないですが、先人から語り継がれている儲けるための経験則や心構えのことを言います。
1つ例を出すならば、
『まだはもうなり、もうはまだなり』という相場格言があります。
これは、大勢の人が「まだ下がるでしょ!?」と思っているときは、もう下がらず、「もう下がらんでしょ?!」と思っているときはまだ下がるという格言です。
この格言は、非常に的を得ている格言です。
その理由は、株式投資の本質は『少数派が儲かるようになっているから』です。
高いときに売ろうと思ったら、みんなが買っているときに売らないといけません。
安いときに買おうと思ったら、みんなが売っているときに買わないといけません。
是非覚えておいてください。
話を戻しますが、今回の事件にまつわる格言として、
『遠くの戦争は買い』
『号砲とともに買え』
というものがあります。
紛争やテロ、国際的な緊張や地震・火災をまとめて難しい言葉で『地政学的リスク』と言うのですが、
これらは相場に大きな影響を及ぼさないと言われています。
過去の紛争時の株価動向
最終的にロシアへ併合してしまった2014年のクリミア危機の時。
その時も今回のように、当初は株価が大きく下落しましたが、短期間で元に戻り、その後大きく値上がりしています。
それ以外にも、1990年8月2日故フセイン大統領率いるイラクがクウェートへの侵攻を始めたことをきかっけに、
国連が多国籍軍の派遣を決定、1991年1月17日にイラクの空爆によって始まった湾岸戦争の時。
この時も、クウェートへの侵攻とともに株価は下がっていますが、
多国籍軍が最初に空爆した日が株価の底になっており、
なんとそれから3ヵ月後にはアメリカの代表的な指数であるS&P500は史上最高値をつけています。
理由としては色々なことが言われており、どれが正しいというのはないのですが、
株式市場の特徴として、『一度最悪の事態を織り込み』ということがあります。
特にヘッジファンドなどの機関投資家は、大口顧客より多額の資金を預かっているためリスクには非常に敏感です。
そのため、少し危険な兆しが見えた時点で、最悪のことが起こることを想定し、一度売れるものを売っておき、
その想定した最悪の状況と比べて、現状がよければ、その分買戻しをしていくというスタイルをとります。
なので、一度大きく下がったあとに少しずつ戻ってくるケースが多いのだと考えます。
それ以外にも紛争になれば、ミサイルやガソリン・食料品などが飛ぶように売れるので、
企業が儲かり株価が上がるという人もいます。
それも一理あるなとは思います。
いずれにしても良い株価の上がり方ではないことは確かです。
想定していた最悪の事態
なので、「なぜ防げなかったのだろうか?」との思いはすごくあります。
では今回の事件で、ヘッジファンドなど機関投資家が想定していた最悪の事態とはなんでしょうか?
それは、ロシアとアメリカの『全面戦争』です。
前回のクリミア危機の際、アメリカ大統領だったのは、オバマ元大統領です。
そのオバマ元大統領は、「アメリカは世界の警察を辞める。」と発言し、クリミア危機の際も対話を重視。
その結果ロシアに好きなようにされてしまったような恰好です。
その時の副大統領が誰だったかご存知ですか?
アメリカの現大統領バイデンさんです。
そんな立場の方ですから、本来バイデン大統領も他国への軍事介入は好みません。
ですが、今回は「ひょっとしたら軍事介入するかも?」と思わせる前振りがあったんです。
それが、トランプ元大統領の存在と今年行われるアメリカ中間選挙なんです。
中間選挙の予備選は来月3月1日のテキサス州から始まります。
それを控え、トランプさんが国民へ訴えかけているのが、「バイデン大統領では、アメリカが舐められてしまう。」なんです。
確かに、トランプさんが大統領の時には、中国が香港を実効支配するようなことはありませんでしたし、北朝鮮もミサイルを撃つのを止めました。
それにロシアもウクライナへ侵攻することはありませんでした。
中国による香港実効支配もロシアによるウクライナ侵攻も、北朝鮮のミサイル再開もバイデン大統領に代わったこの1年で起きたことなんです。
このまま弱気な態度を見せ続ければ、バイデン大統領はトランプさんに選挙で負けてしまうかもしれない・・・
それを恐れるあまり全面戦争に踏み切るのではないか?
これが想定された最悪の事態なんです。
現状と、買いだと思う銘柄
もしそうなっていれば、ただでさえ、物価上昇に苦しむアメリカはさらに不味い状況になっていたことでしょう。
戦争は莫大なエネルギー資源を使います。しかもロシアは原油やLNG(液化天然ガス)の一大産地。
さらに物価が上がっていたことは間違いなかったでしょう。
ですが、そこはどうにか回避できました。
それはアメリカが利上げを急がなくてよくなったことを意味し、明確に株価にはプラスに働きます。
ではどういう銘柄にプラスに働くのか?
それは、
【利上げを見越して大きく下がっていた銘柄 = ハイテク銘柄】
です。
もちろん決算の良し悪しは見極めないといけませんが、ここ3ヵ月で半分以下になっている銘柄がゴロゴロあります。
そういう銘柄が狙い目です。
次にどこの国の株を買うか?ですが、
短期ではアメリカ株。長期では日本株だと考えています。
個人的には比較的割安な日本株の方がオススメです。
先月のオンラインセミナーで予想したこと
『ピンチ?!チャンス?!2022年の大荒れ相場をチャンスに変える!!つみたて&メソッドセミナー』にて、
今年起こる5つのことを大胆予想させていただきました。
実はそのうち1つがもう予想的中してしまいました。
それは、「原油が値上がりし、一時WTI原油先物が100ドルになる!」というもの。
なんと2月24日に7年7か月ぶりに100ドルを超えました。
しかも今はまた下がり、90ドル台で推移しています。
今後も色々な考えや予想を発言していこうと思います。
もちろん絶対はありませんし、ハズすこともよくあります。
ですが、適当に発言しているわけではなく、経験をもとに理論的に考えておりますのでご参考にしていただけたら幸いです。
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